【RIKKIのライヴを見た!!】

8月13日、東京・吉祥寺Star Pine's Cafeで行われた、
奄美の歌姫RIKKI(中野律紀)のワンマン・ライヴに行って来ました。
RIKKIの、オリジナル曲中心のワンマンライヴは貴重なのです。
このためだけに東京に行ったんですよ!!(←アホ?)
RIKKIについては、「CDこの1枚」でも紹介しているので、 参照してください。

ワタシは、1993年のアルバム「風の声」以来、
その可憐で美しい歌声と、奄美/沖縄音楽を越えた音作りに惹かれ、
RIKKIを追いかけて来ました。
ジョイント・コンサートで3曲だけの演奏を生で見たことはあったのですが、
今回が事実上初の「生RIKKI」でありました。

バックアップは、ピアノとヴァイオリン。RIKKIが三線を弾くこともありました。
選曲は、これまでのアルバムから万遍なく選曲され、
RIKKIの音楽経歴の中間総括のようなものでした。

アルバムでは細い感のあるRIKKIの歌声は、思った以上に強く、
おまけにリズム感がいいのにはホント、驚きました。
変則的なヴァイオリンの伴奏だけで歌った時も、
全くリズムを失うことなく、唄いきったもんね。
音程、歌詞の発音は、相変わらず正確この上ないし。
いやあ、スケールの大きなシンガーですよ、RIKKIは!!
見た目は小柄で、「そこら辺におる女の子」てな感じのRIKKIが、
その佇まいそのままに、あっさりとスンゴイ歌を唄うんですよ。
日本でも希有なシンガーだと思います、マジで。

ただ、欲を言えば、やはりフルバンドで唄って欲しかったなあ。
今回のバック・アップが決して良くなかった訳じゃあないんですが。
(そう、ピアノの黒田亜樹さんの切れ味は、RIKKIとの相性バツグン!!)
今回の編成で、選曲や構成なんかに制限があったと思えてしまうのです。
RIKKIはとても器用なシンガーなので、
どんな編成でもどんな曲でも完璧に唄ってしまえますが、
今回のライヴでは、RIKKIの魅力であるはじけるような躍動感、
現代的なダイナミズムは、聴き取ることが難しかったように思えます。
お客さんが、異様に大人しかったのも、そのせいではなかったかな?
その辺で、RIKKIが少し可哀想に思えました。
ドラムセットとベースは欲しいなあ。
「ポップス」には、ドラム&ベースはやっぱり欠かせないですわ。
あと、弦楽器(ギターかマンドリン)をもう一つ。
「ともキンがバックならなあ。」なんてなことも考えていました。
ええと思うねんけどなあ!!??

そんなことも思いながら、大感激の演奏会は夢のように終わり、
ワタシのRIKKIファン度は、さらに高まりました。
どんどんいろんなことに挑戦して、小さくまとまらず、
スケールの大きなミュージシャンになって欲しいと思っています。
ワールド・ミュージックや奄美/沖縄音楽ファンなんかを、 軽〜く蹴散らして欲しいなあ。
ともキンも、RIKKIのバック・アップが出来るくらい、
上手に、有名になりたいもんです。(←こんなん、思ってるのワタシだけ!?)

2000.8.19 text by 佐藤7★


とも様キングスのホームページに戻る